「なんで、うちの子は試合に出してもらえないんだろう…」
ベンチにいるわが子の姿を見ながら、そんな思いを抱いたことはありませんか?

私も、同じ気持ちを経験しました。
少年野球では、どれだけ練習を頑張っていても、長く続けているのに、出場の機会がなかなか巡ってこないことがあります。
親としても、その現実に胸が痛み、
「どう声をかければいいのか」
「どこまで踏み込んでいいのか」
そんなふうに悩みながら、複雑な気持ちを整理できずにいることもあると思います。
ただ、親もつらいと感じてしまうのは、“親の期待”があるから。
それをラクにするには、“子どもの応援”にシフトすることです。
大切なことは、子どもの気持ち。
でも、もし子ども自身が、
「野球が好き」
そう思っているなら、親としてできることは、その気持ちに寄り添って応援していくことなのかもしれません。
では、試合に出れずにいる子供を、どうやって応援していったらいいのでしょうか。
我が家の長男は、色々ありましたが、6年生で試合に出ています。
子供だけでなく親も、成長させてもらえたと思っています。
この記事では、
試合に出られない現実と向き合いながらも、前を向こうとする子どもをどう支えるか、
そして親自身の心も軽くする考え方やヒントを、我が家の体験を通してお届けします。
こんな方に読んでもらいたい↓
- 子どもが試合に出られないことで、遠征や試合観戦に行くのがつらい
- 子どもへの声かけや接し方に悩んでいる
- 「こうなってほしい」と願うあまり、つい他の子と比べてしまう
この記事で分かること↓
- 子どもに出場機会がないとき、親がしない方がいいこと
- 親としてできる、前向きな声かけ・接し方・日常のサポート
- 親自身の心がラクになる考え方や小さなヒント
試合に出られないと、経験も積めない…

試合に出ている子は、失敗を経験できることがいいなと思っていました。
一方、試合に出れない子は、経験を積めずにどんどん差が開いてしまう…
そんな風に感じていたことも、私のつらかった理由のひとつです。
我が子の実力不足は分かっていたし、実戦を経験させて伸ばしてあげたいけど、出場機会がない子どもは、どんどん差が開いてしまう気がしたのです。
そして、ますます他の子と比べてしまい、親としてもつらい気持ちになっていました。
試合に出られない理由は?3つの可能性と解決策

同じ学年の子は出ているのに、我が子は出ていない…
そんなときもありました。
では、理由は、3つのうち何だと思いますか。
理由に合わせて、解決策も考えていきましょう。
- 実力不足
- 体格差
- 監督のひいき
1,実力が足りていない
長男が試合に出れないのは、“実力が足りてない”ということだと、親としても分かりました。
ただ、1年生から続けているのに…という思いもあり、複雑な心境ではありました。
でも、少年野球で勝利を目指すチームなら、実力主義の現実を受け止めないとなりません。
ベストなメンバーを試合に出すことが、チームの勝利へとつながるからです。
<解決策>
・チーム練習だけでなく、自主練習の導入を検討
・正しい練習方法を知る(→後述で具体例紹介)

我が家では、親がしっかり教えられる知識はありません。
そこで、具体的にどのように練習したのかは、後ほどお伝えします。
2,体格差
小学生は特に、体が大きい子が有利。
でも、小さくても努力や技術でカバーできる部分もあります。
<解決策>
・自主練習で、技術を高める(特に打撃・送球)
・体を動かす量を増やすことで、成長を促す
・チームに体格差による偏りがある場合は、出場機会がある別のチームへ移動を検討するのも選択肢
3,監督のひいき
少年野球をする中で、監督の“好き嫌い”があると感じられる場合、親としても本当に辛いものです。
もし子どもが、心を傷つけられているようなら、無理に続けさせる必要はありません。
<解決策>
・子どもが「辞めたい」「チームを替えたい」と言っているなら、それを尊重する
・出場機会がない子どもへの精神的なサポートを優先し、話をよく聞く
子ども自身の気持ちを聞こう
本音を話せる雰囲気を
親として「どうしたらいいか」を考える前に、まずは子ども自身の気持ちを丁寧に聞いてあげることが大切です。
落ち込んでいるように見えても、意外と前向きだったり、逆に見た目以上に傷ついていたりします。
子どもが本音を話せる雰囲気をつくることが、第一歩です。
辞めたい・続けたくないと言ったら…
「もうやめたい…」そんな一言に、親も動揺してしまいますよね。
でも、感情的にならず、理由をゆっくり聞いてみましょう。
子どもが本当に求めているのは、どうすればいいかという正しい答えではなく「気持ちを分かってほしい」という安心感かもしれません。
チームをやめたいのか、野球をやめたいのか…
続けるべきなのか、どうするべきなのか…
子どもの気持ちによっては、少年野球のチームを離れることも応援の一つになるかもしれません。
チーム制ではなく、個人で教えてくれる野球スクールもあります。
子どもに合う選択肢を考えましょう。
ここで続けたい・野球をやりたいと言ったら…
「悔しいけど、やっぱり野球が好きだから続けたい」
そう言ってくれるなら、親としても全力で応援してあげましょう。
少年野球に向き合う子どもの“続けたい気持ち”を支えるために、日常でできるサポートをしていきましょう。
親がしないように気をつけたいこと
子どもが自信をもって前へ進むために
少年野球をする中で、出場機会がない子どもを思うがあまり、知らず知らずのうちに逆効果な言動をしてしまうこともあります。
ここでは、親として「しない方がいいこと」を整理し、子どもが自信を持って前を向けるような関わり方を考えてみましょう。
親もつらいという気持ちは子どもの前で出さない
子どもが試合に出られないとき、親だって心がざわつきますよね。
でも、そのつらさを子どもに見せると、子どもは「自分のせい」と感じてしまいます。
気持ちをグッとこらえて、一緒に美味しいものを食べたり、親子で楽しめる映画などを観て、気分転換しましょう。

私は、親子で共通の好きなアニメ、「ハイキュー!!」を一緒に観ていました。
漫画も読んで、好きなシーンや心に残るセリフを言い合ってるうちに、お互いに前向きになれていました。
監督やコーチに苦情は言わない
「なんでうちの子だけ…」と不満を言いたくなる気持ち、よく分かります。
でも、直接苦情を言うことが子どもの立場を苦しくしてしまう可能性もあります。
冷静に状況を見て、どう行動すべきかを考えてみましょう。

私は、チームのママさんたちに相談していました。
助けてもらったことを紹介します。
練習後、子ども同士いっしょに、監督やコーチに
「次の練習までに、自分は何を気を付けたらいいですか?」
と聞きに行って課題をもらう提案をしてくれました。
一人だと心細そうな息子も、監督やコーチとそうやってコミュニケーションをとれるようになったことで、一歩ずつ前へ進んでいけました。
親が出るのではなく、子ども自身が、監督やコーチに疑問や不安に思っていることを直接言いに行けるように導いてあげることができて、良かったと思います。
親としてできること|接し方のヒント
出場機会がない子どもへ
出場機会が少ない今だからこそ、家庭での声かけやサポートが大きな力になります。
ここでは、日々のちょっとした声かけや習慣で、子どもの前向きな気持ちを支える方法をご紹介します。
食事・睡眠・精神面のサポートをする
少年野球の目的は、健全なからだを作ることでもあります。
心も体も成長中の子どもにとって、大事なことは睡眠と食事。
そして、心の安定が成長につながります。
- 睡眠をしっかりとらせてあげること
- 栄養を考えたバランスのいい食事でサポートしてあげること
- 「がんばってるね!」とほめてあげること
試合に出る・出ないに関係なく、心と体の土台を整えることが、長い目で見れば大きな成長につながります。
ベンチもチームのため|試合に出ることがすべてじゃない
試合に出ることが評価の全てではありません。
試合へ出場機会がなくても、見てる人は見てくれてるものです。
バット引くバット引き、ボールを拾って審判に渡すボールボーイ。
ベンチから声を出す、仲間を支える、チームの雰囲気をつくる。
どれも立派な“貢献”です。
出場していなくても、子どもが誇りを持てるような関わりを考えていきましょう。
「今日も、応援がんばってたね!」
そんな風に声を掛けながら、
子どもがその場所で“成長している姿”を応援しましょう。

親として気持ちが疲れてしまったら、ひと休みして、無理して試合を見に行かなくてもいいかもしれません。
でも、試合に行けた時には、「見てたよ。がんばって応援してたね。」と伝えてあげましょう。
前向きに練習できるようにサポートを
試合に出られないことは、子どもにとってモチベーションダウンになります。
でも、そんな時こそ、前向きに取り組む力が将来の自信につながります。
親ができる、ちょっとした“やる気サポート”をまとめました。
我が家で一番効果的だったのは…
「野球に精通している人に教わること」
我が家では、車で30分の距離で、元プロ野球選手の方が教えてくれる野球教室に連れて行ってみました。
そこでは、チームでの練習よりも、個人に合わせて細かく指導してもらえます。1時間の中で、自分に欠けている点をしっかり指導してもらい、前に進む気持ちが強まりました。
その他にできることもあります。
「一緒にキャッチボールをする」
「バッティングセンターへ行く」
「参考になるDVDや本を探す」
「一緒に野球観戦に行く」など…
子どもに合わせて、親ができることをしてあげましょう。
結果ではなく、がんばっている過程を褒めてあげる
親はつい「活躍」や「結果」を期待してしまいますが、子どもが本当に欲しいのは「見てくれてる」という実感です。
日々の努力や気持ちの変化を見つけて、言葉で伝えてあげましょう。
親の期待ではなく、応援する気持ちを伝えよう
子どもの成長を願う気持ちは大切。
でも、それが“親の期待”として重く伝わると、子どもは苦しくなります。
「こうなってほしい」という期待ではなく、
「あなたの気持ちを応援してるよ」と伝えるスタンスが、親子の信頼関係を深めます。
親自身もラクになろう|気持ちを整えるアイテム紹介
親も人間です。
感情が揺れるのは当然。
でも、無理をしすぎず、気持ちを整える時間や工夫を取り入れることも大切です。
おすすめの気分転換アイテムを紹介します。
スーパーフードとも言われているモリンガ。
ノンカフェインで、体の芯まで温かくなります。
リラックスしたいときの一杯に。
考え方をちょっと変えてみると、親も子どもも気持ちがラクになります。
もう少しゆるく見守ってみようかなと思える一冊。
力が入りすぎてしまったときに、ぜひ読んでみたください。
バレーボールが下手くそだった主人公の日向が、自分の強みを活かし成長していくストーリー。
仲間同士、刺激をもらいながらそれぞれが頑張っていて、試合に出てないメンバーも必死で応援して頑張っている。
「スポーツにハマる瞬間が分かる!」
子どもにも学んでほしい“人生で大切なもの”がたくさん詰まっています。
親子で楽しめるスポーツ漫画。
どのキャラクターも最高です。
まずはぜひ一巻から読んでみてください!!
終わりに|子どもと一緒に「今いる場所」で咲こう
試合に出る・出ないではなく、「今ここで」どんな気持ちで過ごすかが大切です。
キレイごとかもしれませんが、考え方で人は少しラクになります。
- うまくいかないときも、親子で経験を分かち合っていく
- 子どもが「どこでも頑張れる人」になるように、親も焦らず見守りたい
- 親の役目は、「どんな場所でも応援してくれる存在」になること
- 親の気持ちの持ち方で、子どもは進み方を学ぶかもしれない
「蒔かれた先で花を咲かせよう」
私は、いつも息子によく言ってます。
親子で一緒に悩み、支え合いながら、今いる場所で咲けるように。
そんな願いを込めて、この記事を締めくくります。
☆最後まで読んでくださり、ありがとうございました☆