長年、横浜DeNAベイスターズを支えてきた桑原将志(くわはら まさゆき)選手。
2025年12月2日、桑原将志選手は、ファンに向けてベイスターズ退団会見を行いました。
2012年ドラフト4位
横浜DeNAベイスターズ入団
→2025年FA権により西武ライオンズへ移籍
桑原将志選手は、持ち前の明るさとガッツあるプレイでチームを鼓舞し続けてくれました。
その姿は、“ハマのガッツマン”としてファンに愛されてきた存在です。
今回、そんな桑原将志選手の西武ライオンズへの移籍の知らせに、SNSでは驚きの声が相次ぎました。
桑原将志選手の人柄を知るファンは、
「寂しいけれど応援したい!」
といった温かい声が広がっています。
一方で、西武ファンからは、
「チームを盛り上げてくれそう!」
といった歓迎ムードとなっています。
今回の移籍では年俸は正式には公表されていません。
しかし、DeNAが提示していた“年俸1億円超の4年契約”に近い好条件だった可能性もあります。
とはいえ、桑原将志選手の西武への移籍理由は、
“年棒がよかったから?”
という単純なものではないはずです。
今回は、桑原将志選手が「なぜ西武へ?」移籍したのか理由7選をまとめ、DeNAの内情が関係しているのかについても紹介します。
- 桑原将志がベイスターズを去るのは寂しいけれど…
“応援したい”ファンの方 - 西武に移籍した桑原将志がどんな選手なのか
“もっと知りたい”ファンの方 - 移籍理由にベイスターズの内情は関係あるのか知りたい方

桑原選手の魅力も伝えながら紹介していくよ。
桑原将志はなぜ西武へ?移籍した理由7選
なぜ西武へ?
桑原将志選手は、野球人生を後悔なく過ごすために、FA行使をしたと発表しています。
桑原は球団を通じ「プロ野球選手として育ててくださったベイスターズに、心より感謝申し上げます。自分の野球人生を後悔なく過ごしたい思いから、権利を行使することを決断いたしました」とコメントした。
引用元:サンスポ

発表後には、「ベイスターズにいてほしい」というファンの声は多かったよ。

でも、桑原選手らしくて、DeNAへの感謝やファンに対する親しみも感じられる言葉だったね。
しかし、それ以上に、
2025年現在 32歳の桑原将志選手
環境を変えずに挑戦しなかったことを後悔したくない…
そんな熱い思いが伝わってきました。
①西武の熱意

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由1つ目は、西武の熱意です。
西武と言えば…
ほとんどFA獲得をしない球団
(2015年以来10年ぶり4人目)
→しかし、動かざるを得ない状況だった
3年連続Bクラスの西武
(シーズン4位以下…)
西武は、2008年以来日本一から遠ざかっています。
若手選手が多い西武ライオンズにとって、日本一をめざすためには、経験値の高い選手が必要と判断されました。
西武ライオンズ・広池浩司球団本部長は、チーム強くするために、“桑原将志選手の力が必要だという熱意をずっと伝えていた”と語っています。
当然、桑原選手本人もベイスターズへの思い入れがある中で、交渉は難しい部分もありました。ですが、ライオンズとして強くなりたいという思い、そこに桑原選手の力が必要だということをずっと訴えてきて、その熱意が伝わった結果、合意に至ったと思っています。
引用元:dmenuニュース
FAで動かない球団“西武”が優勝するために本気で交渉してきたのは、インパクトあるものでした。

西武からの熱意ある交渉が行われていたんだね。
②日本一の実績

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由2つ目は、日本一の実績です。
2024年日本シリーズ
DeNA横浜ベイスターズ26年ぶりの日本一へ
→MVPに選ばれる
(打率.444/9打点)
2025年、14年目の桑原将志選手は、106試合に出場し好成績を残しています。
- 447打席113安打
- リーグ4位の打率・284
- 6本塁打
- 27打点で10盗塁

桑原選手の力があったから、日本一になれたと語るベイスターズファンも多いよ。
西武ライオンズ・広池浩司球団本部長は、桑原将志選手がベイスターズを日本一に導いた選手としての経験を高く評価しているのです。
桑原選手はベイスターズで日本一を経験しています。でも我々はその景色をしばらく見れていない。今度は『ライオンズで日本一』のためにぜひ力を貸して欲しいですし、それを一緒に達成したいというところに魅力を感じて決断してくれたと思います
引用元:dmenuニュース

「一緒に西武を日本一にしてほしい」と言われたんだろうな。
③守備力・走塁力
桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由3つ目は、守備力・走塁力が期待されているからです。
ゴールデングラブ賞
(2017,2023年)
50m 5秒8の走塁力
桑原将志選手は、外野手として活躍し、ダイビングキャッチやガッツあるプレイが印象的です。
こちらの動画開始20秒前後のファインプレーは圧巻です。
そんな桑原将志選手ですが、プロ入り当初は内野手・セカンドで送球イップスを経験しています。
イップスとは、
特定の場面で、緊張や不安で体が思うように動かなくなる症状です。
【学生時代のポジション】
サード・ショート
→プロ入り当初、慣れないセカンドでイップスを発症
しかし、桑原将志選手は、逆境にめげることなく、2016年以降に外野手として返り咲いたのです。
桑原は言う。
引用元:日刊ゲンダイ
「(イップスは)ちゃんと投げないといけないと気遣いをしすぎたのもあったかもしれない。克服するには練習しかないと思って、キャッチボールからやり直しました。外野は内野と違い、腕を大きくうまく使わないと強い球が投げられない。転向したことでイップスを克服するきっかけになったと思う。今年はレギュラーを獲得するチャンスだと思う。不安もありますが、モノにしたい」
桑原将志選手は守備力・走塁力の高さだけでなく、イップスを経験し乗り越えたことで、選手として大きく成長したといえると思います。

身体能力の高さだけでなく、精神的な強さも感じられるよね。
④チームの勝利への執念

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由4つ目は、チームの勝利への執念です。
2024年 日本シリーズ2連敗後
ミーティングで「負けて悔しくないんか」と鼓舞したことが記事になった。
(実際は言ってなかったようです。)
桑原将志選手は、連敗するチームの雰囲気に対して、「悔しくないんか」と言ったということが話題となりました。
実際は、「悔しくないんか」とは言ってないと話す桑原将志選手。
しかし、勝利に向けて、チームを一つにまとめ鼓舞する姿に心打たれた人は多かったと思います。
「今の雰囲気ではソフトバンクに勝てない。勝ち負けだけじゃなく、そういう雰囲気がやっていて腹立たしい。負けて悔しくないんか? と」。その上で「もっと気持ちを1つにして戦おう」と呼びかけたが、実は「悔しくないんか?」という発言はなかったことを笑顔で激白した。

チームの勝利を一番に考えている桑原選手。

その結果として、MVPを獲るほどの活躍なんだと思うんだ。
チームの勝利を第一に考え行動する桑原将志選手は、日本一を目指したい西武にとって必要な存在なのです。
⑤若手への刺激役に

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由5つ目は、若手への刺激役に呼ばれたからです。
西武は若手育成に力を入れているチーム
→成長スピードを上げたい!
西武ライオンズは、実績のある選手が入ることで、若手選手の競争心を促そうと考えたようです。
西武ライオンズ・広池浩司球団本部長は、成長スピードを上げる意味で、「競争」というキーワードを取り入れたと語っています。
「実績のある選手が入ることでさらにみんなの成長を促したい。高い壁を越えないと試合に出られない、というのも必要な時期に来たのかなと。強くなるスピードを上げたいというのが今回の獲得の狙いです」
引用元:日刊スポーツ

桑原選手自身も、2軍や控え時代の経験があって、近年の活躍につながってるからね。
そんな桑原将志選手は、自称“永遠の若手”と言っています。
【自称“永遠の若手”=悩むより努力をしている】
西武の若手選手に刺激を与えるだろうと感じずにはいられません。
「例えば悩んだとしても自分一人だけの問題じゃないんですよ。自分一人のためにどれだけの人が時間を費やしてくれたのかを考えると、本当に計り知れないので、やっぱり落ち込んではいられない。苦しくなったときは、自分を支えてくれた人たちの顔を思い出すんです。こんなところでくじけている場合じゃないって」
引用元:Numberweb

そんな桑原選手だから、西武から若手選手の刺激役として呼ばれたんだね。
⑥挑戦心

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由6つ目は、挑戦心です。
桑原将志選手は、野球選手としてさらに成長できる環境を求めていたのかもしれません。
というのも…
西武には、桑原将志選手とポジションが重なる西川愛也選手がいます。
西武ライオンズ/2017ドラフト2位
→センター:西川愛也選手
(俊足・広い守備範囲でゴールデングラブ賞)
センターで活躍してきた桑原将志選手。
「ライトやレフトでも出られるところで挑戦したい」という意思を持って移籍を決断したそうです。

「もっとやれる」「まだやれる」という気持ちが伝わってくる。
西武の広池浩司球団本部長は、こう説明しています。
話をする中で、私たちには西川愛也がセンターで急成長してきているというところで、入団した際にはレフトでもライトでも出られるところでしっかりとやりたい、ということは聞いています
引用元:AERA

向上心が強い桑原選手らしいなと思ったよ。
⑦新天地の魅力

桑原将志がなぜ西武へ移籍したのか理由7つ目は、新天地の魅力です。
西武では…
若手中心で「日本一を目指したい」という環境
→経験値の高いベテランとしてチームに刺激を与える役割
今回の移籍では、桑原将志選手が、西武に必要とされる役割が明確だったことが考えられます。
| 横浜DeNAベイスターズ | 西武ライオンズ |
|---|---|
| 4年連続Aクラス シーズン上位 | 3年連続Bクラス シーズン下位 |
| 中堅ベテランが主力となっている。 →2025年日本一で優勝 | 若手を育てて優勝目指していくことを理想としている。 しかし、優勝から離れている現状… →桑原選手の力が必要 |
桑原将志選手は、自分が必要とされる新天地での魅力に心を動かされたのかもしれません。
元ヤクルトの宮本慎也氏は、桑原選手の移籍を“パ・リーグでの挑戦”と語っています。
「西川がカープからオリックスに行った時に『パ・リーグの投手に対して、通用するのか自分を試したい』と言った。たぶん、桑原もそういう気持ちが強いんじゃないかなと。パ・リーグで俺の力をどれだけ試せるんだと。どちらかというと挑戦ですよね」
引用元:スポーツブル
桑原将志選手は、野球人として後悔なく過ごすために、新しい環境で挑戦することを選んだのだといえるでしょう。

向上心の強い桑原選手らしい選択だと思うよ。
桑原将志が移籍した理由に…DeNAの内情も関係ある?

2025年現在、桑原将志選手が移籍した理由に、「DeNAのチーム内の空気が影響したのでは?」と指摘する声も上がっています。
チームの雰囲気は?
優勝をめざしたい桑原将志選手
↕
優勝への意識が薄いとされるチームの雰囲気
実際に、DeNAの主力や中堅選手たちが、チームの“緩さ”について苦言を呈するコメントを残しています。
クワ(桑原)は相当悩んだと思います。でも、気持ちが理解できなくはない。正直、今のチームは雰囲気が緩いです。伸び伸びとしたチームカラーは大事にしないといけないけど、楽しくやるだけでは勝てない。若手は練習量が少ないし、危機感を感じられない。横浜スタジアムに連日満員のお客さんが詰めかけてくれている今の環境を当たり前と思っているんじゃないですかね
引用元:AERA DIGITAL
| DeNA先輩たちの声 | 内容 |
|---|---|
| 筒香嘉智 | なぜ優勝しないといけないのか心の奥で考えないと。 →優勝への意識を指摘 |
| 柴田竜拓 | 隙が多いチームと指摘。 ロッカーであったり、お風呂、トイレ、そういう部分に表れてしまっている。 →心の乱れを指摘 |
| 石田健大 | 怪我で2軍で過ごしたことで見えた… 若手の姿勢を指摘。 →優勝・勝ちたいという意識がない →1軍に上がろうとする選手も少ない |
| 京田陽太 | 部活動の延長上の選手がいる →気持ちの緩さを指摘 |
| 球団OB | 練習での緊張感が足りてない |

これほど複数の選手がチームの内情を口にするのは異例なんだ。
そのため、ファンの間でも議論が広がっているよ。
SNSのファンの声をまとめました。
・桑原に残ってもらえなかった理由を、球団は真剣に考えてほしい
・チームとして規律や緊張感が足りていないんじゃないか…
・優勝への意識の低さと、桑原の移籍が無関係とは思えない

桑原選手が抜けたことで、逆にチームの課題が浮き彫りになった形かもしれないね。
桑原のコメントは?

桑原選手自身は、DeNAの内情が理由とは一切公表していません。
ただ、今回のFAをきっかけに、DeNAの内部課題が表に出てきたことは事実です。
桑原将志選手の西武への移籍とDeNAの内情が関係していると感じる心配するファンは少なくないようです。

ファンとしては、両チームが良い方向に進むといいな。
まとめ
長年在籍したベイスターズから西武へ移籍した桑原将志選手。
両球団のファンに愛されるのは、桑原将志選手の実力はもちろん、
日頃から見せてきたチーム思いの人柄があってこそだと思います。
桑原将志選手の移籍が、ベイスターズにとっても西武にとっても良い方向に進むことを願っています。