2024年、横浜DeNAベイスターズから米シカゴカブスへ移籍し活躍する今永昇太投手。
ファンの間では、親しみを込めて「今永先生」「今永大先生」と呼ぶ声が絶えません。
今永昇太投手が活躍すると、
「今永先生、さすが!」
「今日の授業(ピッチング)もよかったです!」
という親しみ深いファンの声であふれています。

でも、現役の野球選手なのに、なぜ今永先生と呼ばれているんだろう?
こんな風に気になった方もいるのではないでしょうか。
実は、今永先生という愛称の由来は、
“今永昇太”は「投げる哲学者」と愛されているから。
つまり、今永大先生と呼ばれている理由は、投手であると同時に、哲学者の先生みたいだからです。
投手として活躍する裏側で、今永昇太投手の哲学的な発言もファンは楽しんでいるのです。

どんな「哲学者」っぷりなのか詳しく知りたいな!
そこで今回は、今永大先生が「投げる哲学者」と愛される理由5選!だけでなく、ファンをうならせる名言集をシーン別に紹介します。
せひ、今永先生の哲学をお楽しみください。
- なぜ今永大先生は「投げる哲学者」なのか?理由5選
- 今永昇太の恩師2人の言葉と野球ノートとは?
- 今永昇太の名言を紹介!

DeNAベイスターズ時代、
『今永大先生タオル』があったよ。
なぜ“今永大先生”?投げる哲学者と呼ばれる理由5選
今永昇太投手が、ファンの間で、今永大先生と呼ばれている理由を5つにまとめました。

①コメントが哲学的で知的
今永大先生は、コメントが哲学的で知的です。
試合後のインタビューがまるで講義のように聞こえます。
その言葉の深さと誠実さから、ファンの間で“投げる哲学者”と呼ばれるようになりました。
独特のコメントを残すことで、DeNA時代から「投げる哲学者」と言われてきた今永。異名の由来を問われると「僕は少し変わった性格と、自分では認識しているので。なんか普通のことなんですけど、なんか難しく言っているような感じで話していると、そういうニックネームをつけて頂きました」と自ら解説していた。
引用元:スポーツ報知

今永さんの面白さはアメリカでも人気だもんね!
②マウンドで冷静沈着
今永大先生は、マウンドで冷静沈着です。
どんな場面でも表情を崩さず、自分の投球を貫く姿勢や落ち着いたプレイを意識しているのが伝わってきます。
今永昇太投手の冷静な判断力が、チームに安心感をもたらしていると思います。
例えば…
カブス2年目の今永昇太投手。
- 2025年5月
1塁ベースカバーで負傷 - 2025年6月末
ケガから先発復帰
→初回1塁ベースカバーから始まり、勝利投手へ
初回、先頭打者に対して負傷の原因となった一塁ベースカバーで軽快な足取りを見せた。「そこで冷静に打球を処理できたので僕もホッとしましたし、チームとしてもホッとしたのではないか」。この1死で波に乗った。
引用元:スポニチ
また、今永昇太投手は、勝利投手となった復帰戦でも満足することはありません。
「自分の代わりはたくさんいる。結果を残さないと危うい立場。そういう意識を持ってやりたい」
引用元:スポニチ

冷静に自分を客観視できるところがすごいよね。
③後輩にも学ぶ“対等な先生”

今永大先生は、後輩にも学ぼうとする対等な先生です。
「先生」でありながら「生徒」でもある
技術や考え方を伝える一方で、年下の選手からも吸収しようとする柔軟さがあります。
例えば…
2023年:DeNA時代のインタビュー
今永昇太投手(当時:30歳)
東克樹投手(当時:27歳)
今永昇太投手は、DeNA時代の後輩・東克樹投手について、
「僕が持っていないものがたくさんある」と、素直に称賛しています。
- 味方に点をとってもらった次の回
- 点を取られそうなイニング
→東投手は、抑えるべきところで必ず抑えている
そして、東投手の投球フォームを観察・質問しながら研究を続けていました。
研究熱心な今永は東とキャッチボールをしながら、見よう見まねで東の投げ方にチャレンジ。東本人にも「同じような球を投げるにはどうしたらいいのか」と質問を重ねている。相手が後輩でも、吸収できるものなら貪欲に吸収しているのだ。
引用元:東スポWEB
相手が後輩であっても、敬意を忘れずに学びを重ねる姿勢。
それこそが、今永昇太投手が“先生”と呼ばれるゆえんだと思います。
今永投手の周囲には、上下を超えた信頼と尊敬の空気が漂っています。

先生に褒められているような気分になれるかも。
④独自の野球理論を持つ
今永大先生は、独自の野球理論を持っています。
例えば…
今永昇太投手は、ボールを立方体に例えています。
僕はボールを「球体」ではなく「立方体」とイメージ”して投げます。
今永昇太投手は、感覚だけなく、このようにイメージを言語化することで、実際の投球で実践しています。
感性を言語化するスタイルが独特で、多くの野球ファンを魅了しているのだと思います。

イメージを言語化するって結構難しいことだよね。
⑤ファンとの距離感が絶妙
今永大先生は、ファンとの距離感が絶妙なのです。
ファンが感じているであろうことを、自分の感性と合わせてコメントし、多くの野球ファンを魅了しています。
カブスへ移籍1年目の2024年5月、今永昇太投手は6登板で5勝無敗というスタートを切りました。
誰もが、この好スタートには驚かされました。
ここまでの6登板で5勝無敗、防御率0・78という圧巻の成績を残していることについては「僕も思っていなかったですし、僕以上に周りの人が、日本の時から応援してくださったいる方が、まさかここまでの数字を残すとは思っていなかったんだろうなと思う。僕以上に周りがビックリしているんじゃないかなと思います」と冷静に分析した。
引用元:スポーツ報知

正直、DeNA時代からのファンとして、ほんとビックリしたよ。

見抜かれてしまったようで、今永先生ごめんなさい。

こういうコメントに親近感がわいてしまうんだよね。
今永昇太投手は、ファンと対等な目線で自分を客観視できているところが、尊敬され愛されている理由だと思います。
今永大先生の原点!恩師2人の言葉は?

2人の恩師
今永昇太投手には、高校時代2人の恩師がいます。
田中修治さん
(当時:野球部部長)
井上勝也さん
(当時:野球部監督)
この2人の恩師たちから受け継いだ言葉とは…
「逆境こそ覚醒のとき」
「いつでもエースであれ」
今永昇太投手は、今でもこの言葉を座右の銘としてマウンドに立っています。
「逆境こそ覚醒のとき」は、グローブの内側に刺繍されています。
エースへ成長するまで
高校入学当時の今永昇太投手はどんな選手だったかと言うと…
- 線が細く華奢だった
身長165㎝・体重58kg - 体力がない方だった
- 投げ方がきれい
- 直球110キロ…
→でも、ボールがよく伸び、三振が取れる
スタミナがなく後半になると打たれる傾向にあった今永投手。
体づくりとして、背筋を主とした体幹周りや下半身を強化したそうです。
- 毎日最低30本ダッシュ
- 鉄棒で懸垂
- 丸太を持ってスクワット
- トラックのタイヤに紐をつけて腕で引っ張る
- 背筋を主とした体幹周りや下半身を強化
今永昇太投手は、恩師たちの教えや体作りによって、野球だけでなく私生活でも見本となるようなエースへ成長していきます。
「お調子者で、要領よく周りを見てやるような選手」だった左腕は、いつのまにか、マウンド上だけではなく、練習中も授業中も私生活でも、他の見本となるようなエースへと成長していった。
引用元:Number Web

スタミナもついて、140キロを投げる投手に成長していったよ。
野球ノートが“投げる哲学者”の原点?!
今永昇太投手は、毎日義務付けられていた野球ノートを書いていました。
この野球ノートが、“投げる哲学者”と呼ばれる原点なのではないかと思います。
自分を客観的に分析し、どうすべきかを考えていた。
恩師の1人である田中修治さん(当時・野球部部長)は、「今永投手は自分に足りないものをしっかり分かっていた」と振り返っていました。
質問とかじゃなくて『こういうことができないからこういうことをした』とか『今こういうことに取り組んでいる』という風に書かれていたんです。今の自分に何が足りないか、何をしないといけないかがしっかり分かっていたと思います
引用元:Number Web

野球ノートで言語化する習慣が自然とできていたんだね。
今永大先生の“投げる哲学者”名言まとめ
今永大先生の名言の中で、印象的なものをまとめました。

名言集
- 「援護がない」という言い訳は防御率0点台の投手だけがいえる
⇒勝ち星を挙げるのは打線の援護は必要不可欠。
14三振奪ったものの敗戦投手となったときも…
「援護がない」とは嘆かない - 「試合は誰かのせいで負けることはないし、誰のおかげで勝つこともない」
⇒勝つも負けるもメンバー全員の力 - 「負けた投手の名は残らない」
⇒勝利へのこだわりを象徴する言葉 - 「悪い試合こそ、あえて良いところを見つけて、
好投したときほど悪いところを見つける」
⇒どんなときも自分を客観視 - 「この歓声をアラームにすることができたら…ずっと聞いていたいから多分球場に遅刻してくるかなと思います」
⇒ファンの完成と拍手に感謝の言葉
(MLB移籍後、地元球場にて) - 「誰にもなれないし、誰も僕にはなれない」
⇒自分しかない武器を磨く - 「人生に2連敗はない。
挑戦した時点で1回勝っている。
挑戦が失敗しても1勝1敗。
2連勝するチャンスしかない。」
⇒チャレンジすることが大事 - 「完璧じゃなくてもいいですし、他人が求める自分を描く必要はないんだと思って、自分自身で自分のハードル、こうしなきゃいけない、というのを上げすぎないように。」
⇒また次がんばればいい! - 「自分がやるべきことは『上回る』ではなく『異なる』こと」
⇒他人と同じ土俵で戦うことではなく、自分だけの強みを最大限に活かすこと
カブスで拡散!おもしろ名言
2025年シャンパンファイトでは…
「シャンパンは口から飲むよりも、肌から吸収した方が美味しいことが分かりました。」

アメリカでは、今永先生のユーモアあふれるコメントは瞬く間に拡散され、この名言が商品化されて、“T-シャツ”になりました。
同メディアは、「イマナガが巻き起こした盛り上がりは、単なる笑いのネタにとどまらない。チームの重要な戦力の1人であるイマナガが見せた自信、喜び、そしてリーダーシップを象徴している。接戦のポストシーズンでこそ、彼の落ち着きと存在感はチームに大きなアドバンテージをもたらすだろう」と見通している。
引用元:CoCoKARA

すごい!今永先生がアメリカでも愛されてることが嬉しいな。
本人はどう思ってる?
今永昇太投手は、2024年のインタビューで、“投げる哲学者”と呼ばれていることに、実は「あまり好きではない」とコメントしています。
〝投げる哲学者〟の異名の印象を問うと、今永は「僕はあまり好きじゃないんですけど…」とぶっちゃけ、「でもそれを利用してるところもある。なにかふざけたことを言っても『お、意味があるのかな?』みたいに解釈してくれる方もいるので。でもあまり掘られると、実は浅いっていう(笑)。浅いところで話してることもあるので、メッキだけ剝がれないように頑張ってきてます」と明かして笑いを誘った。
引用元:サンスポ
今永投手自身にとって、あまり深い意味なくふざけて話すときもあるようです。
ただ、そんなときにも、ファンたちは「さすが今永先生」と感じていることが多いのではないでしょうか。
多くのファンたちは、今永昇太投手の発言だけでなく、真面目でありつつユーモアあふれる内面含めて慕っているのです。
“投げる哲学者”が、ときにふざけて発した言葉も、ファンにとってはどれも名言になってしまうかもしれません。

本人としては、ふざけているときもあるから恐れ多いのかもしれないね。
今永昇太プロフィール
今永昇太投手のプロフィールをまとめました。
- 名前:今永 昇太
(いまなが しょうた) - 生年月日:1993年9月1日
(2025年現在:32歳) - 出身:福岡県北九州市
- 身長/体重:178㎝/83kg
- 左投左打ち
- ポジション:投手
- 小学校時代
→永犬丸西ソフトボールクラブに所属 - 北九州市立永犬丸中学校
(軟式野球部) - 福岡県立北筑高校
(野球部) - 福岡大学附属大濠高等学校
- 駒澤大学
- 2015年ドラフト1位
- 2016年~横浜DeNAベイスターズ
- 2024年~MLB シカゴ・カブス
- WBC2023優勝メンバー
ベストナイン
最優秀防御率など - どんな投手?
冷静沈着な投球
緻密なコントロール
的確な自己分析力
まとめ
今永先生と呼ばれているのは、実力だけでなく人柄や言葉の深さがあるから。
今永先生のコメントには、野球を超えた“生き方のヒント”がたくさん詰まっているところが魅力的だと思います。
これからも、投げる哲学者・今永先生の言葉に注目していきたいですね。