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「仲間っていいね」そう思えた日|「大丈夫」への一歩!

息子のグローブ 見守り方
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「野球がつらい」と泣いていた息子。

それでも、少しずつ苦しかった気持ちが変わってきているのが分かりました。

そして、「絶対に大丈夫!」と母として伝えたその言葉が、現実になっていくと感じる瞬間がありました。

今回は、試合でヒットを打ち、ホームインしたあとに、監督とグータッチを交わした“あの日”の出来事をお届けします。

誕生日の朝、「今日出るかな?」の不安と期待

この日も、「試合に出るかな…」と半ば思いながら、下の子を連れて、母子2人であとから遠征先へ向かいました。

実は、この日は息子の誕生日。

「応援行くね!」と言って、笑顔で送り出しました。

遠征先へ着くと、ちょうど試合の始まるタイミングでした。

息子が、スタメンで出ることを知り、嬉しさとドキドキが混ざっていました。

下の子には、いつも試合中に飴を舐めてもらっています。

そして、チームのお母さんたちと見守る中、試合開始です。

緊張の打席、思いがけない一打

実は、私も緊張していて、前後の記憶がはっきりありません。

2度目の息子の打席が回ってきたとき、

「どんなことが起きても、落ち着こう落ち着こう…」って思いながら見守っていました。
どうもよからぬ想像をしてしまう…

そんなとき、コーン!と音がして、外野へ飛んでいきました。

もっと行けそうだったのに、なぜか、1塁で止まった息子。

走れよー!!なんて、周りのパパに言われつつ。

聞こえてなさそうで、ベンチに向かってガッツポーズしてました。

息子の状況を知っている仲間たち…

試合を途中で下げられることもある様子を知っている大人たちも、

みんな一段と盛り上がってくれている。気持ちのモヤモヤを吹っ飛ばしてくれるくらいに。

その流れに乗るように、その後の打席、みんながどんどん繋いで、息子は、ホームイン!!
その回、何点か入りました。

その日の試合は、チームの勝利!

みんなが活躍できた試合でした。

その後、ホームグラウンドへ帰ってから、練習の流れになりました。

私は、お母さんたちにあいさつして、先に下の子を連れて帰ることにしました。

帰り道、車に乗るとすぐに寝てしまった下の子次男。

私は、静かに運転しながら、じんわり涙が出てきました。

練習後に見せた本当の笑顔

夕方になり、練習しているグラウンドへ行きました。

顔やユニフォームが真っ茶色になっている子どもたち。

練習が終わると、ニコニコしながら、近寄ってくる息子。

走塁ミスをして下げられて、不自然な笑顔になっていた日とは、全然違う表情でした。

「監督とグーッタッチしたよ!」
仲間っていいね。

そんな風に、嬉しそうに話してくれた10歳の誕生日。

とても気持ちのよさそうな表情をしていました。

気持ちよくプレイできた…そして、仲間が盛り上がってくれた。
この瞬間があるかないか…なんだと思います。

この先、野球をやる上でつらいことがあっても、“力を出して気持ちよさを知った瞬間”が「大丈夫」への一歩になった気がします。

その先にも試練はあるけれど…

誕生日の試合で、「野球って楽しい!」と、吹っ切れた息子。

しかしその後、体調不良で休んだことをきっかけに、
代わりに出場した下の学年の子が活躍し、息子はしばらくレギュラーから外れることになりました。

それでも、「野球がつらい…行きたくない…」と夜中に泣いていた頃の息子とは、どこか違っていたように思います。

あの日かけた「絶対に大丈夫」という言葉は、
時間をかけて、息子の中に少しずつ根を張っていたのかもしれません。

少年野球でいろんな体験を積んでいく子どもを、そばで見守る親もまた、心が揺れるものです。

あの頃の私は、まだ息子の野球に気持ちが入りすぎていて、
うまくいかない時には、試合を見に行くのさえつらく感じていました。

でも、息子の前向きに取り組もうとする姿に、そんな私は変わっていきました。

次回は、私が“少しずつ肩の力を抜いて応援できるようになった出来事”をご紹介します。










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