2025年、注目を集めているトロント・ブルージェイズのアーニー・クレメント選手。
- アーニー・ジェームズ・クレメント
(Ernie James Clement) - 生年月日
1996年3月22日
(2025年現在:29歳) - 出身:
アメリカ ニューヨーク州ロチェスター
実はメジャー定着までに2度の戦力外(DFA)を経験しており、そこからの復活劇が話題になっています。
今回は、アーニー・クレメントのプロフィール・経歴まとめとともに、再起を果たした背景や現在の活躍について紹介します。
- アーニー・クレメントがどんな選手か知りたい
- アーニー・クレメントのプロフィールや経歴を分かりやすく確認したい
話題となった“クレメント選手の日本製グローブ”について、こちらで紹介しています。
アーニー・クレメントのプロフィール紹介
- 氏名:アーニー・ジェームズ・クレメント
(Ernie James Clement) - 出身地:アメリカ合衆国
ニューヨーク州ロチェスター - 生年月日:1996年3月22日
(2025年現在:29歳) - 身長:182.9㎝
- 体重:77kg
- 右投げ右打ち
- ブライトン高等学校
- バージニア大学
- 2017年~
インディアンス
(2021年球団名変更)
ガーディアンズ - 2022年~
アスレチックス - 2023年3月~
ブルージェイズ

長い下済み時代を経て、2025年に飛躍した選手だよ。
アーニー・クレメントの経歴まとめ
アーニー・クレメント選手の大学時代からブルージェイズに所属する現在までの経歴をまとめました。
| 年代・所属 | 概要 |
|---|---|
| ~2017年 バージニア大学 (大学野球) | 大学では主力打者として活躍。 2015年チームの全米優勝に貢献。 打率.292と安定した成績。 |
| 2017年 MLBドラフト4巡目 インディアンスに指名されプロ入り (現ガーディアンズ) | メジャー球団クリーブランド・インディアンスと契約。 マイナーリーグから開始。 |
| 2017年~2020年 マイナーリーグ時代 | チームの下部組織で経験を積む。 2019年にAA級まで昇格。 2020年オフに メジャーの登録枠(40人枠)に入る。 |
| 2021年 ガーディアンズ メジャーデビュー | 5月に初昇格するが出場なしで降格。 6月13日に再昇格して初出場。 → メジャーで40試合に出場 (打率.231・3本塁打・9打点) |
| 2022年 ガーディアンズで登板経験 (野手ながら珍しい) | 6月の大差試合でピッチャーとして登板。 9月に「DFA(戦力外候補)」となる。 ※DFA=球団が40人枠から外すこと 他球団との移籍・再契約を探す手続きへ |
| 2022年9月 アスレチックスへ移籍 (メジャー) | ウェイバーで移籍。 (他チームが引き取る制度) 6試合出場も結果が出ない。 オフに2度目の 「DFA(戦力外候補)」となる。 |
| 2023年3月 アスレチックスから自由契約 → ブルージェイズとマイナー契約 | トロント・ブルージェイズと契約。 まずはマイナーでプレー。 |
| 2023年5月 ブルージェイズで再びメジャー昇格 | 好成績を残し、メジャーのロースター入り。 控え選手ながら守備・打撃で信頼を得る。 |
| 2024年 ブルージェイズで飛躍 | 139試合出場/打率.263/12本塁打/51打点 守備ではDRS+10を記録。 (守備指標が高い) ゴールドグラブ賞ファイナリストに選ばれる。 |

ブルージェイズに所属してからの好成績がすごいね!
マイナーリーグとは、
MLB球団が育成のために持つ下部組織のこと。
A→AA→AAAの3段階がある。
アーリー・クレメント選手は、ブルージェイズでメジャー昇格するまで、マイナーリーグを行き来していました。
下済み時代に苦労を繰り返しながらも、2023年にメジャー昇格後に好成績を積み重ねていったのです。
クレメントはこれまで壮絶な道のりを歩んできた。ブルージェイズが2023年にクレメントとマイナー契約を結んだのは、スプリングトレーニング終盤のことだった。クレメントはそれまで2017年ドラフトの4巡目で指名されたクリーブランドに6年間在籍。しかし、クリーブランドでは優先順位の高い選手ではなく、有望株とも扱われていなかった。そしてアスレチックスに移籍したが、最下位だったアスレチックスからも解雇された。そしてブルージェイズにたどり着いた。
引用元:https://www.mlb.jp/2025/10/28/85110/

2025年ポストシーズンでの活躍で一気にファンが増えたよね。
アーニー・クレメントは2度の戦力外?!
アーニー・クレメント選手は、2022年に2度のDFA(戦力外候補)となっています。
DFAとは、Designated For Assignmentの略。
→所属選手をMLBの40人枠から外し、他球団へ譲渡可能な状態にする措置
(事実上の戦力外)
1回目
2022年9月21日
クリーブランド・ガーディアンズ
→最初のDFA
2回目
2022年12月13日
オークランド・アスレチックス
→シーズンオフにDFA

同じ年に2度も続けてDFAがあったんだね。
アーニー・クレメント選手は、逆境にめげることなく、トロント・ブルージェイズとマイナー契約し再スタートしたのです。
アーニー・クレメントがブルージェイズで飛躍!!
クレメントの強みとは?
アーニー・クレメント選手の強みは、打って守って柔軟に対応できるところだと考えられます。
- コンタクト能力
(打撃) - 万能なグラブさばき
(打撃) - 柔軟性
(打順や守備位置に関係なく起用可能)
アーニー・クレメント選手は、打撃だけでなく、万能に複数ポジションをこなす技術力もあります。
打撃で見せるコンタクト能力、そして守備での万能かつ優れたグラブさばきから、打順や守備位置に関係なく柔軟に起用できるのが大きな魅力だ。
引用元:スポーティングニュース

あきらめずに積み重ねてきた強さも伝わってくる。
2023年~2年間ほぼレギュラーに!
アーニー・クレメント選手は、マイナーリーグで好成績を積み、2年間ほぼレギュラーで出場しています。
2023年5月、アーニー・クレメント選手は、メジャー昇格後も地道に信頼を得てきました。
2025年ポストシーズン
リーグ優勝決定シリーズまでの11試合で打率.429
42打数で三振わずか2つ
「この3年間、球団が私にこのような機会を与えてくれたことは、私にとってこの上なく大きな意味を持つ。せめて僕ができるのは、ポストシーズンで良いプレーをして、チームの優勝に貢献すること。本当に球団の人たちに感謝している。彼らは素晴らしい人間ばかりだ。少しでも恩返しができればと思っている」と、クレメントは言う。
引用元:https://www.mlb.jp/2025/10/28/85110/

打率4割には驚きだよ!

チームへの感謝の気持ちがプレイに出ているね。
獲得した賞は?
アーニー・クレメント選手が、ブルージェイズ移籍後に獲得した3つの賞をまとめました。
- 2024年
ゴールドグラブ賞ファイナリスト
(三塁手部門) - 2025年
フィールディング・バイブル賞
マルチポジション部門 - 2025年
ハート・アンド・ハッスル賞
ゴールドグラブ賞
ゴールドグラブ賞とは、「ローリングス社」が主催する、MLBの守備No.1選手に贈られる賞です。
各ポジションごとに、
ア・リーグとナ・リーグで1人ずつ選ばれる。
ゴールドグラブ賞ファイナリストは、リーグ屈指の守備力を公式に認められた証なのです。

ダイビングキャッチや反応の速さが評価されたよ。
マルチポジション賞
マルチポジション賞とは、三塁・遊撃・二塁などを守りながら、DRS(守備防御点)+22という驚異的な数値を残したことが評価されています。

どこでも守れるって認められたんだね!
ハート・アンド・ハッスル賞
ハート・アンド・ハッスル賞は、元メジャーリーガーの団体が選ぶ賞です。
“プレーへの情熱・努力・チーム愛”を最も体現している選手に贈られます。
各チームから1人ずつ選出され、全体の最優秀選手がシーズン後に発表される。

クレメント選手は、ブルージェイズ代表として受賞したよ。
守備で使っている日本製の中古グローブについてこちらの記事で紹介しています。
アーニー・クレメントはホッケーも好き?
アーニー・クレメント選手は、アイスホッケーも好きなようです。
子どもの頃、お父さんの勧めで、アイスホッケーをやっていたというエピソードもあります。
今、ブルージェイズファンはまた新しい選手を見つけた。しかし、この選手はバッティングもいい。しかも予備のバットを入れるロッカーからはホッケースティックが突き出ている。
引用元:mlb.com

クレメント選手は、着飾らない少年っぽい面もあるところがいいなと思うよ。
まとめ
2度の戦力外を経験しながらも、諦めずに努力を続けてきたアーニー・クレメント選手。
そのプレーは派手ではなくとも、堅実で、どんな場面でも全力。
苦労を乗り越えてきたクレメント選手だからこそ、仲間の信頼も厚く、ファンからも愛さているのだと思います。
