2025年、ドジャース・大谷翔平選手がシルバースラッガー賞を3年連続で受賞。
シルバースラッガー賞とは、
各リーグの各ポジションにおいて攻撃面で最も優れた選手が選ばれる。
(MLB各球団の監督・コーチの投票により決定)
大谷翔平選手の受賞は、日本人最多となる通算4度目となり、イチロー氏の記録を超えたと話題となっています。
また、大谷翔平選手は、4度連続のMVPも受賞。(すべて満票!!)
こうした中で、ネットでは、
「イチローと大谷翔平、どっちが人気?どっちがすごい?」
という声が再び高まっています。
ただ、「人気」や「すごさ」を数字や比較表で見ても、比べるのは非常に難しいです。
なぜなら、イチロー氏と大谷翔平選手の「人気」や「すごさ」は、異なる時代背景の中、それぞれ卓越したもので違うからです。
イチロー氏は、継続するすごさ!
“尊敬されるレジェンド”で人気。
→10年連続ゴールドグラブ賞
→日米通算4367安打
大谷翔平選手は、進化するすごさ!
“愛される現役スター”で人気。
→シルバースラッガー賞4度目
→投げても打っても世界トップクラスの二刀流
今回は、そのことを踏まえて、イチロー氏と大谷翔平選手「人気」や「すごさ」を確認するために、経歴や受賞歴について比較表をまとめて紹介していきます。
- イチローと大谷翔平の記録を見比べたい
- イチローと大谷翔平の人気・すごさを比較したい
- イチローと大谷翔平の活躍が知りたい

納得のいく答えは見つかるかな?
大谷翔平選手のすごさを「漫画MAJORの茂野吾郎」と比較しています。
イチローと大谷翔平どっちが人気?

イチロー氏と大谷翔平選手は、時代背景は異なりますが、それぞれ圧倒的な人気があるといえます。
オールスターのファン投票で最多投票を獲得しています。
人気の「定義」は他にもあり、ファン投票数だけではありません。
イチロー氏:殿堂選出の得票率
大谷選手:グッズ/SNSでの影響力
イチローの人気は?
イチロー氏の人気は…
- 2001年オールスター
ファン投票で最多票 - 殿堂入り
→殿堂得票率99.7%
という点からも知ることができます。
オールスターファン投票
イチロー氏は、2001年メジャー1年目のオールスターのファン投票でリーグ最多投票を獲得し、全米ファンに認められた記録を残しました。

インターネットや紙投票が中心の時代だったよ。
イチロー人気が全米規模に拡大していることを確認できたのは、やはりオールスターのファン投票か。
引用元:Sportsnavi
6月、中間発表が出るたびにイチローの最多得票が現実味を帯びてくる。このとき、前出のシャーウィン記者は、「250万票を超えたら、全米のファンに認められたと考えていい」と話したが、最終結果は、337万3035票。合格ラインを80万票も上回ったのだから、もう、その認知度に疑いはなくなった。
初の殿堂入り
2025年、イチロー氏は、日本生まれの選手として史上初めて殿堂入りを果たしました。
| 国 | 投票率 |
|---|---|
| 日本 | 92.6% |
| アメリカ | 99.7% |

あと1票で満票ではなかったけど、すごい!
日本よりアメリカの方が投票率が高かったよ。
「1票足りないのはすごくよかった。人って、いろんなことが足りない。それを自分なりの完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思う。(満票に1票届かず)不完全なのはいいなあって。生きていく上で不完全だから進もうとする」と、イチローらしい独特の言い回しで前向きに受け止めた。
引用元:JIJI.com
イチロー氏は、有資格初年度で殿堂入りするという快挙を遂げました。
この投票率の高さは、驚異的な数字であり、人気のある証です。
大谷翔平の人気は?
大谷翔平選手の人気は…
- 2年連続オールスター
ファン投票で最多票 - 社会的影響の大きさ
という点からも知ることができます。
オールスターファン投票
大谷翔平選手は、2025年オールスターのファン投票で2年連続最多投票を記録しました。

SNSやデジタル投票の形に変化した時代だよ。
現地7月15日に行われるオールスターゲームのファン投票の1次結果を発表し、ドジャースの大谷翔平投手がナ・リーグ最多の396万7668票を獲得し、DHで5年連続5回目の先発出場を決めた。
引用元:THE ANSWER
社会的影響の大きさ
大谷翔平選手は、社会的影響の大きさからも人気を知ることができます。
- ユニフォーム売り上げランキング1位
- 選手ページ検索ランキング1位
(米データサイト/ベースボール・リファレンス) - スポンサー契約
→総額約93億円 - 人気スポーツ選手ランキング
→2021年から4年連続
MLBは大谷の人気ぶりについて「オオタニの世界的な人気は上昇し続け、彼のユニホームは再びMLB全体のランキングでトップに立っている」「2023年以降、米国、日本、そして世界中で、大谷のユニホームは購入され続けている」と説明した。
引用元:full-count

経済効果のスケールが大きすぎる。
イチロー氏の時代以上ともいえる大谷翔平選手の経済効果は、SNSによる影響も大きく関係しています。
どっちが人気?
イチロー氏と大谷翔平選手は、お二人とも異なる時代背景の中、最高の人気を示しているといえるでしょう。
イチロー氏
→現役を引退した後も続く人気
大谷翔平選手
→現役スターとして広がる人気

イチローさんと大谷選手、どちらも日本が誇るスーパースターだね。

でも“人気の形”は、それぞれの時代で少し違うみたい。どっちにワクワクするかな?
イチローと大谷翔平どっちがすごい?
イチロー氏と大谷翔平選手はどっちがすごいのでしょうか?
イチロー氏のすごさは、
“継続”してきたこと
大谷翔平選手のすごさは、
“進化”していること

“すごさの本質”が違うから、人によって感じ方は違うかもしれない。

異なる時代背景
イチロー氏と大谷翔平選手では、メジャーでの時代背景が異なります。
また、時代背景を知る上で、日本人がメジャーで活躍する土台を築いた野茂英雄氏も忘れられません。
野茂英雄氏→イチロー氏→大谷翔平選手への時代背景をまとめました。
| 時代 | 選手 | すごい点 超えた“常識” |
|---|---|---|
| 1990年代 | 野茂英雄 | 「日本人投手は通用しない」 →日本人がMLBで戦える |
| 2000~ 2010年代 | イチロー | 「日本人打者は通用しない」 →日本人打者・野手としてMLBで活躍 |
| 2020年代 | 大谷翔平 | 「二刀流は無理」 →投打二刀流を実現 |
野茂英雄氏やイチロー氏が先駆者となり、築いた土台の先に、大谷翔平選手が二刀流という常識を超えた今があります。

常識を超えていった3人の歴史がつながっていることがすごいと思う。
「2001年のキャンプなんかは(シアトルのファンに)『日本に帰れ』って、しょっちゅう言われましたよ」
引用元:Sportsnavi
イチローがデビューした01年当時、周囲はNPBから7年連続首位打者の実績をひっさげて海を渡ってきた細身の日本人を、好奇の目で見つめていた。ステロイドなどの筋肉増強剤が球界全体にまん延し、投打ともに筋骨隆々の屈強な男たちが居並ぶ時代。メジャー初の日本人野手は「活躍するか」ではなく「通用するか」のレベルで語られるなど、懐疑的な論調が大半だった。
引用元:日刊スポーツ
イチロー氏は、逆風もある中、結果を残すことで、全米の野球ファンを魅了したのです。

イチローさんはメジャー1年目で、6つのタイトルを同時に獲得したよ!
二刀流で規則変更へ

大谷翔平選手は、日本ハム入団後から二刀流で活躍しました。
本来、ベストナイン投票規定は、投手部門と野手部門の重複禁止でした。
しかし、大谷翔平選手の活躍により、2016年9月に規則変更となったのです。

規則まで変えてしまう大谷選手すごいね!
2014年
日本プロ野球初の2桁勝利&2桁本塁打
2015年
投手三冠(最多勝利,最優秀防御率,最高勝率)
2016年
日本ハムファイターズ日本一に貢献
再び2桁勝利&2桁本塁打
ベストナインのダブル受賞
⇒指名打者,投手
記録&受賞歴まとめ
イチロー氏と大谷翔平選手の記録&受賞歴を比較表でまとめました。
日本プロ野球
→NPB
メジャーリーグ
→MLB
日本プロ野球時代の比較
イチロー氏と大谷翔平選手の日本プロ野球時代の記録&受賞歴を比較表でまとめました。
| 項目 | イチロー | 大谷翔平 |
|---|---|---|
| 所属球団 (NPB) | オリックス・ブルーウェーブ (1992〜2000) | 北海道日本ハムファイターズ (2013〜2017) |
| NPB 最優秀選手 (MVP) | 3回 (1994,1995,1996) | 1回 (2016) |
| NPB 首位打者 | 7回 (1994〜2000) | なし (投打二刀流のため規定打席に届かず) |
| NPB 最多安打 | 5回 (1994〜1998) | なし |
| NPB 打点王 | 1回 (1995) | なし |
| NPB 盗塁王 | 1回 (1995) | なし |
| NPB ベストナイン | 7回 (1994〜2000) | 2回 (2016) 投手・DH部門 ダブル受賞 |
| NPB ゴールデングラブ賞 | 7回 (1994〜2000) | なし (投手・DHのため対象外) |
メジャーリーグでの比較
イチロー氏と大谷翔平選手(2025年)のメジャーリーグでの記録&受賞歴を比較表でまとめました。
| 項目 | イチロー | 大谷翔平 |
|---|---|---|
| 所属球団 (MLB) | シアトル・マリナーズ (2001〜2012) (2018〜2019) ニューヨーク・ヤンキース (2012〜2014) マイアミ・マーリンズ (2015〜2017) | ロサンゼルス・エンゼルス (2018〜2023) ロサンゼルス・ドジャース (2024〜) |
| MLB シーズンMVP | 1回 (2001年) | 4回 (2021,2023,2024,2025) |
| MLB 新人王 | 1回 (2001年) | 1回 (2018年) |
| MLB シルバースラッガー賞 | 3回 (2001,2007,2009) | 4回 (2021,2023,2024,2025) ⇒日本人最多記録 |
| MLB ゴールドグラブ賞 | 10回連続 (2001〜2010) | なし (DH中心のため) |
| MLB 首位打者 | 2回 (2001,2004) | なし |
| MLB 盗塁王 | 1回 (2001) | なし |
| MLB 最多本塁打王 | なし | 2回 (2023,2024) |
| MLB 最多打点 | なし | 1回 (2024) |
| MLB オールスター選出 | 10回連続 (2001〜2010) | 3回 (2021〜2024) |
| その他特筆 | 日米通算4367安打 (ギネス世界記録) | MLB史上唯一の 「二刀流MVP」 2025年 レジェンダリーモーメント賞 |
| 国際大会実績 | WBC2006 優勝 WBC2009 優勝 | WBC2023 優勝 (MVP) |
レジェンダリーモーメント賞とは、
→その年の最も伝説的な瞬間のパフォーマンスをした選手に選ばれるもの
(2020年より創設)

伝説的な瞬間って、
大谷選手のワールドシリーズ第4戦、
“3本塁打+6回投げて10奪三振無失点”だよね!
また、2025年11月、大谷翔平選手は、イチロー氏のシルバースラッガー賞の受賞回数を上回りました。
しかし、イチロー氏は、打者として、圧倒的な記録を持っています。
イチロー氏の2004年MLB年間最多安打記録・262安打はいまだに破られていません。
| イチロー 年間最多安打 | 大谷翔平 年間最多安打 |
|---|---|
| 262安打 (2004年/メジャー記録) →破られていない | 192安打 (2024年/ナ・リーグ2位) |
イチロー氏は、10年間200本超え安打を毎年続けてきました。

「イチローさんの年間最多安打記録は誰も抜けないのではないか」と言われているよ。

MLBゴールドグラブ賞10年連続もすごい!

イチローさんも大谷選手も偉業すぎるよ。
イチローの大谷翔平に対する予言とは?

2019年3月、イチロー氏は引退後の会見で、大谷翔平選手に対して、二刀流での活躍を予言しています。
投げることも、打つこともやるのであれば、僕は1シーズンごとに、1シーズンはピッチャー、次のシーズンは打者として、それでサイ・ヤング(賞)とホームラン王を取ったら……だってそんなこと考えることすらできないですよ。翔平はその想像をさせるじゃないですか、人に。この時点でもう明らかに人とは違う選手であると思うんですけど。ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には50本打ってMVP獲ったら、これ化け物ですよね。でも、それが想像できなくないですからね。そんな風に思っています
引用元:full-count
大谷翔平選手は、投手としてサイヤング賞や20勝は果たせていませんが、投手1本なら可能性があるかもしれません。
2025年、大谷翔平選手は、50本塁打50奪三振を達成しました。
まさに、二刀流の活躍。
2019年のイチロー氏のコメントは、大谷翔平選手の活躍を予言しているかに思えてきます。

二刀流を実現している大谷選手すごい!
まとめ
イチロー氏は、“継続”
大谷翔平選手は、“進化”
イチロー氏と大谷翔平選手は、比べることが難しいほどに、それぞれが別の次元でトップにいると考えられます。
時代を超えてつながる二人の偉業は、日本野球の誇りそのものだと思います。
